11月6日(火)お昼12時。
MYコンパスラボでは恒例の、
ランチタイムセミナーが開催されました!
もちろん今回も
完全オンラインでの開催です。
今回のテーマは
「プロジェクトマネジメント術」です。
講師の山田さんと弊社代表の岩橋の出会いは、
なんとセミナー開催の約10日前。
10月28日に行われた
日本女性技術者フォーラム(JWEF)主催のイベントでした。
プロジェクトマネジメントで
たくさんの社会貢献をしている山田さんと
今まさに複数のプロジェクトを進めている
MYコンパスラボは、相性抜群!
1時間とは思えないほど、
濃い学びの時間となりました。
今回は、セミナー内容はもちろん、
プロジェクトマネジメント術の
キャリアへの活かし方についても
お伝えしていきます。
ぜひ最後までお読みいただき、
あなたのキャリアの参考にしてくださいね。
【講師紹介】
山田孝雄さん
認定NPO法人サービスグラント エグゼクティブマネージャー。
大手電機メーカーに勤務する傍ら、2010年よりプロボノ活動を開始。
2018年6月に「雲のプログラミング教室」を立ち上げ、現在は主にイベント出店やプログラミングワークショップ活動を行っている。
プロジェクトマネジメントに関する国際資格PMPを保持し、今まで関わったプロジェクトは50個以上。それらをすべて成功に導いている。
※プロボノ=自らのスキルを活かしたボランティアのこと
社内でもすぐ使える!
プロジェクトマネジメントのテクニック厳選3つ
プロジェクトとは
「独自の製品・サービスを創造するために
実施される、有期性の業務」
のことです。
山田さんによると、
プロジェクトのキーワードは
「独自性」と「有期性」。
オリジナルな部分があり、
期限の決まった業務は、
プロジェクト的であると言えます。
なので、あなたの今の仕事が、
プロジェクトと呼ばれていなくとも、
プロジェクト的な要素は潜んでいるはず。
期限が決められていたり、
社内の他部署と連絡を取り合っていたり。
こういったお仕事にも、すぐに役立つのが
プロジェクトマネジメントのテクニックです。
山田さんのセミナーから厳選して、
3つのテクニックをご紹介します。
ぜひ、あなたの仕事に取り入れるつもりで
読んでみてくださいね!
■テク1~リーダーは90%の時間をコミュニケーションに割くべし
プロジェクトを進めるにあたり
まず決めなければならないのは、
人的資源、つまり「人」です。
何人で進めるのか、誰が何をやるかなど、
人に関わる要素はとても重要です。
ここで重要なのは
プロジェクトリーダーが、90%の時間を
コミュニケーションに割けるように
役割分担をしっかり決めること。
リーダーが手を動かしてはダメです。
山田さんによると、
失敗パターンとしてよくあるのが
リーダーが全てを背負い過ぎて
プロジェクトが前に進まないこと。
役割を明確にせずに進めると、
リーダーばかりが忙しく、メンバーが暇…
という状況に陥りがちだそうです。
リーダーはとにかく
コミュニケーションに徹するのが
プロジェクト成功のポイントです!
■テク2~プロジェクトの範囲を明確にすべし
決めたことを期限内に終わらせるのが、
プロジェクトです。
プロジェクトの成功=終わること。
そのためには、
「ここが終わり」というゴールを
プロジェクトを始める前に、
明確に決めておく必要があります。
ポイントは、
目に見える成果物でゴールを設定する
ことです。
最終ゴールはもちろん、
そこまでの過程で発生する作業についても
できる限り細かく分解し、
誰が何をやるかを決めておきます。
そして、最初に決定した範囲に
忠実に進めていくのが重要です。
プロジェクトリーダーは、
プロジェクトが暗礁に乗り上げないよう、
「こちらの分担はここまでです」と
ドライに線引きすることが大事。
他部署や他社と行うプロジェクトでは
「ここはやってくれないの?」と
予定外の作業を求められることもあります。
また、「ここはそちらの担当では?」と
揉めそうになる場面も
少なからず出てきます。
そのような時に、
約束の範囲以外は毅然と
「ここは担当ではありません」と押し返し、
約束のものができたら着実に
「担当部分は完成です」と押し込みます。
「押し返す」「押し込む」と聞くと
少し強引な印象を受けるかもしれませんが、
これこそがプロジェクト成功のポイント。
最初にプロジェクト範囲を明確にすることで、
ワガママではなく、ロジックで
話を進めることができるのです。
リーダーに求められるのは
それをやりきる胆力です。
■テク3~スケジュールは段階に分けて管理すべし
最後に、スケジュール管理のコツをご紹介します。
プロジェクトを終わらせるためには
スケジュール管理がとても重要です。
スケジュール管理で意識するのは
「段階を分ける」ことです。
段階は「フェーズ」とも言います。
プロジェクト的なお仕事をされている方は、
こちらの方が聞き慣れているかもしれませんね。
プロジェクトには必ず
「これが終わらないと次に進めない」
という作業がいくつかあります。
「次に進めない」ポイント部分を
マイルストーンと言いますが、
そこをしっかり把握して、
確実にクリアしていくことで、
プロジェクトを着実に進めていきます。
例えば、
最初のフェーズが「現状分析」だとすると、
「分析結果レビュー」がマイルストーンになります。
「現状分析」をクリアしたことを確認するために、
分析結果をクライアントと
プロジェクト全員で確認するレビューを、
マイルストーンとしてフェーズの終わりに設定します。
分析結果をプロジェクト全体で確認して
「ここまで終わり、次へ進みましょう」と
階段を登るように、一歩一歩進めていくのです。
オンラインでも失敗しない秘訣
以上の3点を押さえていれば、
オンラインのプロジェクトでも
失敗することはありません。
対面で話す機会が少ないので、
コミュニケーションツールを最大限に活用します。
会話的なコミュニケーションには
SlackやChatworkなどがおすすめです。
スケジュール管理は
共有に便利なGoogleカレンダーなどを
使用すると良いでしょう。
SlackとGoogleカレンダーは連携でき、
リマインダー機能がついているので
併用すると、とても便利です。
フェーズごとのレビューを
zoomなどのオンライン会議システムを使って
顔が見える状態で行えば、
チームの一体感も生まれます。
プロジェクトマネジメント術は私たちにも必要なの?
「プロジェクト」と聞くと、
・日常業務とはちょっと違う感じ
・どこかで終わりがくるもの
・優秀な人が関わっていそう
など、自分には関係ないことのように
イメージされる方もいらっしゃると思います。
しかし、時代はものすごい速さで変化しています。
「プロジェクトって何?」
という方にこそ、知ってほしいのが、
プロジェクトという仕事の仕方。
プロジェクトマネジメント術は
まさに今、これから、
必要となってくるスキルなのです。
その理由を、お話しします。
■仕事はどんどんプロジェクト化していく
仕事は、大きくふたつに分けられます。
ひとつは、
継続することが前提のルーチンワーク。
もうひとつが、
「独自性」と「有期性」のある
プロジェクトワークです。
誰もが肌で感じているように、
ルーチンワークの大部分は
AIへの代替が進んでいます。
ひとつの企業で勤め上げることも、
当たり前ではなくなりました。
時代の変化の波は、ますます激しくなり、
そのスピードもさらに上がっていくでしょう。
今後、仕事はどんどん、
プロジェクト化していくと予測されています。
プロジェクト的な働き方を見通して
プロジェクトマネジメント術を知っておくことは
これからの強い武器になると、
MYコンパスラボでは考えています。
■MYコンパスラボとプロジェクトワーク
MYコンパスラボでは、キャリアの実践として
プロジェクトワークに挑戦中です。
山田さんと岩橋の出会いとなった
日本女性技術者フォーラム(JWEF)主催イベント
「AIに仕事を奪われる?AIを操る女性を目指して
〜AIを知り、より楽しくクリエイティブに〜」も、
実はプロジェクトワークのひとつ。
こちらのイベントでは、
企画から当日の運営までを、
MYコンパスラボのプロジェクトとして
ご協力させていただきました。
詳細はレポートをご覧ください。
→【開催レポート】AIに仕事を奪われる?AIを操る女性を目指して(10/28ラボ協力イベント)
MYコンパスラボのプロジェクトは
完全立候補制です。
AIのイベント運営プロジェクトは、
弊社の赤谷をリーダーに、
「我こそは!」と手を挙げた10名が
やり遂げました。
以前、株式会社デンソーと行った
「エコキュート」ファンブック制作も
編集に立候補した6名が中心となり、
プロジェクトを進めました。
MYコンパスラボのメンバーは
ワーキングマザーが大多数。
仕事をし、子育てをしながら、
どうやって、やりたいことに取り組むか。
MYコンパスラボは、
「プロジェクトワーク」という形で、
その挑戦を続けていきます。
これからのMYコンパスラボに、ぜひご注目ください!
(編集・テキスト:MYコンパスラボ 八代宜子)