12月8日(土)、MYコンパスカレッジの12月定例会が開催されました。

今回のテーマは
「どこにいても活躍できる!普段の生活を価値に変えるマーケティング思考のすすめ」

参加者からは
「すごくシンプルで納得です!」
「早速実行したいです!」
「ワクワクします!」
など、非常に前向きな感想がたくさん聞かれました。

今回は、セミナー内容に加え、キャリア支援業界の革命児であり、マーケッターでもある岩橋ひかりの、マーケティング実践内容についても公開!

現在、株式会社MYコンパスでは、マーケティング支援事業を行なっていますが、それがなぜ可能なのかについても、このレポを読んでいただければわかりますよ。

ぜひ最後までお読みください!

【講師紹介】
岩橋ひかり

株式会社MYコンパス代表取締役。キャリアコンサルタント。
お茶の水女子大学卒業後、株式会社セブン銀行に入社し、広告業務や、人事・ダイバーシティ推進等に従事。
ワーキングマザーの働きづらさを、当事者として、また人事の立場から痛感し、自分で自分のキャリアを主導することの大切さに気づく。第二子出産後に独立。

独自のキャリアメソッドを展開し、オンライン講座やキャリア実践コミュニティ、オンラインキャリア塾「MYコンパスカレッジ」を主宰。
WEBとコミュニティを活用した新しいキャリア支援スタイルを追求している。

マーケティング=相手目線

まずは、マーケティング思考基礎編です。

マーケティングとは何か?
なぜ日常生活が価値に変わるのか?
これからの時代に求められるものは何か?

とてもシンプルなことばかりですので、どうぞ構えずに読み進めてください。

■すべては「相手目線」から始まる
「マーケティング思考」と聞くと、難しそうに思えますが、その基本は「相手目線」です。

「相手目線」とは、相手が求めていることや、相手のメリットから、自分の行動を決めていくこと。

マーケティングの世界で、古くから使われている格言に
「ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である」
というものがありますが、これは、相手が欲しいのは穴をあける道具ではなく、「開いた穴」だということ。

本当は「穴」が欲しい人に、「回転速度は史上最速です!」「充電が長持ちします!」と言っても、相手はピンときませんよね。

それよりも、例えば女性なら「30秒で簡単に穴が開きます!」「軽いので作業しやすいです!」の方が、そのドリルを魅力的に感じます。

このように、「相手目線」とは、常に相手の立場に立って、相手が求めるものを想像しながら、相手のメリットになるように、自分が行動していくこと。

一番簡単な方法は、相手に聞くことです。「どうしたい?」はもちろん、「どう思った?」「どうするといいと思う?」など、簡単な言葉で十分です。

マーケティング=相手目線。

とてもシンプルですので、ぜひ実践してみてください!

■イノベーションとマーケティング思考
「イノベーション」と「リノベーション」、どちらもよく聞く言葉ですが、その違いがわかりますか。

イノベーションとは「お客様がはっきりと認識していない問題」に対して解決策を提供することであり、リノベーションとは「すでに目に見えている問題」に対して解決策を提供することです。

扇風機を例にとると、暑さをしのぐには手を使ってうちわで扇ぐが当たり前だった時代に、「自動で風が吹いてくれたらいいな」という「潜在ニーズ」に応えて、扇風機という新しい機械を生み出したのがイノベーション。

すでにある扇風機について、「風の強さが調整できればいいよね」「自動で動いたらもっと快適だよね」という顕在化した問題に応えて改良をするのがリノベーション。

これが、「なぜ今”マーケティング”なのか?」という話に繋がります。

これから私たちは、経験したことのない時代を生きていくことになります。人生100年時代。少子高齢化も、ものすごいスピードで進んでいます。

そんなまだ見ぬ時代を生き抜くために、私たちに必要なのは、リノベーションではなく「イノベーション」。

イノベーションを起こしていくためには、まだ認識されていない問題を探る必要があります。

では、まだ認識されていない問題をどのように探るのか。それを行うのが、マーケティング思考です。

相手が求めているのは何なのか?相手は何にメリットを感じるのか?

そうやってマーケティング思考を重ねることで、相手が自覚していない問題が見えてきます。

変化の激しい時代を生き抜くために、マーケティング思考はとても重要なのです。

マーケティングからサービスが生まれるまで

さて、マーケティング思考について、なんとなくでもご理解いただけたでしょうか。

ここからは、MYコンパスラボというコミュニティを例に、岩橋がどのようにマーケティング思考を使ってサービスを作り上げていったかをご紹介します。

マーケティング思考、実践編です!

■マーケティングから生まれたコミュニティ
ここでは、MYコンパスラボというコミュニティを例にします。

なので、まず、MYコンパスラボの成り立ちについてご説明しますね。

◇MYコンパスラボについて◇
MYコンパスラボは、MYコンパスアカデミー(現在は終了)というキャリア講座の修了生で構成される、「キャリア実践型コミュニティ」です。

コンセプトは「個人の力を社会につなぐ」。メンバーそれぞれが、これからの「新しい働き方」を実践し研究しています。

個人も様々な活動を行っていますが、MYコンパスラボとしても企業と共同のプロジェクトを行っています。

具体的には、株式会社デンソーと共同で商品のファンブックを作成したり、株式会社Yperとオットージャパン株式会社と共同で、働く女性向けのWEBページ作成を行ったりしています。

◇MYコンパスラボができるまで◇
そんなMYコンパスラボですが、実は岩橋が「作りたい!」と思って作られたコミュニティではありません。

話は1年半以上前、2017年の4月に遡ります。

MYコンパスアカデミー1期が修了した2017年4月、3ヶ月間のアカデミーを経た受講生約50名は、岩橋の想像を超えて濃密な関係を築いていました。

そこで岩橋は「継続コミュニティとか、あったらどうですか?」と問いかけます。まさにマーケティングですね。

「欲しい!」「入りたい!」という希望に応える形で、アカデミー修了後も継続して参加できるコミュニティが誕生しました。

コミュニティが発足した当初は、月に1回の定例会を行ったり、メンバーだけでイベントを開催したり。現在のような対外的な活動は、ほぼ行っていませんでした。

その後、「このコミュニティで何かできないか」という雰囲気が流れ始めたのを機に、2017年11月に名称を「MYコンパスラボ」へと変更し、「2035年型 新しい働き方のロールモデル輩出機関」を目指して活動すると決めました。

その時も、岩橋からは「こんなの、どうですか?」と提案があっただけ。

多くのメンバーが賛同し、また「自分に何ができるか?」を考えて発信することで、より具体的な方向性が定まり、MYコンパスラボは現在の形になりました。

■マーケティングで見出すコミュニティの価値
さて、ここで注目すべきは、岩橋の問いかけ(=リサーチ)に対して、素早く的確にレスポンスできる、コミュニティメンバーの言語化能力です。

岩橋は、このメンバーの言語化能力の高さこそが、女性向けのサービス商品を提供する企業へのマーケティング支援に求められることだと考えました。

実は、この言語化能力の高さには、「とことん自分に向き合った経験を持っているから」という、明確な理由があります。

MYコンパスラボのメンバーは、全員がMYコンパスアカデミーというキャリア講座の修了生だということは先に述べましたが、そのアカデミーでは、自分の人生の指針となる「MYコンパス」を見つけるべく、3ヵ月間じっくりと自分に向き合います。自分が持っている本当の価値観を見つめ、自分の思いをひたすら言語化し続けるのです。

自分の思いを「書く」というのは、やってみればわかるのですが、けっこう大変です。

なので、それに慣れているMYコンパスラボメンバーは、自分の思いを自分の言葉で書くことが、難なくできるのです。

私たちにとってそれは当たり前のことですが、実はそのような女性ばかりが集まっているコミュニティは多くありません。

岩橋は、その希少性と、言語化能力に優れているという特性が、女性のニーズやインサイトを捉えるのに適していることを、日々のマーケティング思考の中で見出していきました。

そして、株式会社デンソーの住宅設備製品のマーケティング支援の試行実施等を経て、「働くママ100名のリサーチコミュニティによるマーケティング支援サービス」として、本格的にサービスをスタートさせたのです。

■リサーチコミュニティとしてのMYコンパスラボ
コミュニティメンバーは、30代の働くママが8割程度です。配偶者の駐在帯同のため、海外に在住しているメンバーも約10名ほどいます。

オンライングループでは、常に何らかのやりとりが行われていますが、メンバーは皆、思っていることを正直に、かつ、わかりやすく発信しています。

それができるのは、メンバーの言語化能力はもちろんですが、心理的安全が確保された「安心・安全」のコミュニティという環境も、大きく関係しています。

「こんなこと書いて変に思われないかな…」と心配する必要がないので、本音がスルスルと出てくるのです。

MYコンパスラボは、実践型キャリアコミュニティですが、その文化と環境とメンバーのリテラシーは、リサーチコミュニティとしても大きな価値があります。

今後は、働くママの生活者視点をレポートとして提供したり、メンバーによるアンバサダー活動や共創マーケティングを行うなど、働く女性向け商品・サービスのマーケティング支援という活動も行っていきたいと考えています。

普段の生活を価値に変えるマーケティング思考

マーケティングと聞くと、ついついビジネスの場面を想像しがちですが、その基本は「相手目線になって考える」というコミュニケーション。

定例会後に
「日常を気持ちよく送る大切なエッセンスですね」
「意識していませんでしたが、実は家族を相手に同じことをしていました」
など、日常生活に結びつけることで、その価値を認識する参加者もたくさんいました。

定例会は動画も保存されているのですが、再生回数はなんと300回を超えています!
(150名弱のコミュニティなので、1人2回以上見ている計算になります。)

早速マーケティング思考を取り入れ、「見える世界が変わった!」と報告するメンバーも。

セミナーの直後から気づきや変化を感じている姿を見ていると、「マーケティング思考を兼ね備えた女性150名のコミュニティ」には、とてつもないパワーがあると感じます。

先に述べたように、株式会社MYコンパスは、マーケティング支援サービスを本格的にスタートさせています。

私たちの「日常」や「当たり前」が、社会の価値になると思うと、とてもワクワクします。

株式会社MYコンパスのマーケティング支援事業へのお問い合わせは、以下のフォームで「お問い合わせ」を選択の上お送りいただければ幸いです。
>>https://mycompass.co.jp/contact/

さまざまな形で「わたしの力を、みんなの力に」変えていけるよう、マーケティング思考をもっともっと日常生活に取り入れていきます!

(テキスト・編集:MYコンパスラボ 八代宜子

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定例会について書かれたブログ
【ラボ&カレッジメンバーのブログ】

mayukoさん:マーケティング思考のすすめ

まきこさん:ドリルを売るのではなく穴を売れ!

へっちんさん:マーケティング思考について考えてみた!

めぐさん:◯◯目線がマーケティングの第一歩!?

Ninaさん:マーケティング思考は夫婦関係をよくする!?

Machicoさん:介護士だって主婦だってマーケティング思考を身につけるべき!