7月29日に、ランチタイムセミナー「地元にUターンし仕事も子育ても楽しむ方法」を開催しました。

ゲストスピーカーは、新潟県村上市で地域若者サポートステーションに勤務するキャリアコンサルタントの鈴木真由子さん。

高校卒業後東京の大学に進学し、十数年東京で働いた後、地元へUターン。

地元でキャリアコンサルタント資格を活かした仕事に就いた経緯や、仕事と子育てをしながらの働き方、そして若者支援の実態などについての実体験を聞きたいという約40名の方にご参加いただきました。

関東近郊はもちろん、北海道、兵庫、愛媛など、全国各地からご参加いただき、和気あいあいとした雰囲気での開催となりました。


●地方キャリコンの働き方の実態とは?

2人の子育てをしながら若者の就労支援の専門職として週4日・5時間で働く真由子さん。

地元にUターン後、若者の就労支援に携わることになった経緯や、妊娠・出産期間中には勤務時間を減らし、後に現在の勤務形態になった経緯をお話しいただいたのですが、

仕事も充実させつつ、子育ての時間も確保するため、自分自身にとってベストな働き方を勤務先に提案したという真由子さん。

専門家としてしっかりと組織に貢献してきた成果が認められ、ライフステージの変化に応じて働き方の交渉ができたという点や、気になる待遇面なども可能な限り教えていただきました。

(ご自宅は伝統産業の製造販売を行う鈴木漆器店

●サポステにおける若者支援のポイント

地域若者サポートステーションとは、働くことに悩みを抱える若年無業者をサポートし職業的自立を促すために設置された相談窓口(通称「サポステ」)です。

サポステが設立された背景をはじめ、サポステの役割や業務内容について、更に若者支援のポイントに至るまで詳しくお話しいただきました。

専門的な知識を要されるサポートステーションの立ち上げメンバーとして奮闘してきた真由子さんですが、サポステに相談に来る方は、社会と関わることに不安や怖さを感じている人も多いなど抱える課題は大きく、専門的な支援スキルが必要な役割です。

教えてくれる人もいない中で、主体的に学び実践経験を積み上げてきた経験にはさまざまな試行錯誤の過程が感じられました。

若者支援のポイントとしては、

・家庭環境、健康、経済状況などあらゆる面に配慮すること
・伴走者として寄り添うスタンスでの関わり方をすること
・支援者間の密な連携を行うこと

などを挙げておられ、キャリアコンサルタントが担う役割の広さ・深さについて学ぶことができました。


●ご参加頂いた方の様子

今回ご参加頂いた方の中には、サポステで働いた経験をお持ちの方がいたり、また支援を受ける側の経験された方もいたり、参加者の方の経験談についても聞くことができ、若者支援の実態についてより具体的に知ることができました。

また、質問では、


「HSPの方への支援経験はありますか?」

 

「人と関わることが苦手という方が多いと思いますが、どういった仕事に就く方が多いですか?」
 

「相談内容が深刻なものが多いと思いますが、どういった体制でサポートされていますか?」
 

「自分のライフスタイルに働き方を合わせるための交渉術を教えて下さい」

など・・・

若者支援に関することから、働き方に関することまで多数ご質問があり、質疑の時間も濃いものとなりました。

参加頂いた方からは、

「キャリコンの活かし方でハローワークや大学職員以外の選択肢があることが知ることができた。」
 
「私自身、東京から地元に帰ったばかりで、今後どうやっていこうか…と模索中なので大変参考になりました。
 
「サポステ事業のことはよくわかり、さまざまな角度からの若者支援の重要性が理解できました。」
 

「ご飯食べながらサクッとお昼休みに気軽に参加できて、良かったです。いろいろなキャリコンの方の話を聞けると面白いので、是非シリーズ化して定期的に開催してください!」

などの声があり、今後もこのような企画を継続していきたいと思っています。

「キャリア支援」と一言で言っても、その活躍領域はさまざま。多様な支援のあり方があることを感じる時間でした。

ゲストスピーカーの鈴木真由子さん、そしてご参加いただいた約40人の皆さん、ありがとうございました!

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