3月9日(土)、MYコンパスカレッジの3月定例会が開催されました。
今回のテーマは「復職に正解はない!~”わたし流”復職のリアル~」です。
試行錯誤しながらも”わたし流”復職を実現させたMYコンパスラボメンバー3人が、自らのキャリアストーリーを語ってくれました。
リアルとオンラインの良さをそれぞれ生かしながら「”わたし流”復職」について考えた、今回の定例会。
企画から運営までの全てをMYコンパスラボのプロジェクトとして行い、モデレーター(司会進行)役もプロジェクトのメンバーが務めました。
このレポートでは、MYコンパスラボのプロジェクトというキャリア実践の側面と、復職について考える学びの側面の両方について余すことなくご紹介します。
ぜひ最後までお読みくださいね。
すべてがキャリアの実践!プロジェクトとしての企画・運営
◆きっかけは2月の定例会
今回のプロジェクト発足のきっかけは「プロジェクトワーク」をテーマに開催した2月の定例会でした。
自分らしい働き方を実現する方法の一つとして「プロジェクトワーク」をご紹介し、プロジェクトワークを実践しているMYコンパスラボメンバーが自身のキャリアについて熱く語った、2月定例会。
レポートはこちらから
>>【開催レポート・カレッジ2月定例会】自分らしい働き方を実現「プロジェクトワーク」
この定例会に心を動かされたメンバーの「女性のリアルな試行錯誤ストーリーが聴ける場をつくりたい!」という思いが実を結び、キャリアストーリーのコンテンツ化プロジェクトが新たにスタートしたのです。
◆コンテンツ化への第一歩
今回の定例会はコンテンツ化プロジェクトの第一弾。
キャリアストーリーの中でも「復職」にスポットを当てた公開インタビューを企画しました。
MYコンパスカレッジ内で事前にアンケートを行い、参加者の興味関心が強いトピックを絞った上で、それらについて経験値の高いラボメンバーへ登壇をオファー。
登壇者を交えて、定例会の構成を考えたり、資料を作成するなどの準備を行いました。
◆今回の経験を4月定例会へ繋げます!
定例会終了直後から、プロジェクト内では、今回の反省点や改善点などが熱く議論されています。
気づきを言語化して共有し、個人の知見から、プロジェクトとしての知見へ。
4月の定例会は「大企業10年からの転身」をテーマに、名だたる大企業を辞めて自分の道を歩み始めたMYコンパスラボメンバーのキャリアにスポットを当てます。
4月の定例会は一般公開予定!
一般募集のお知らせなどは弊社代表 岩橋ひかりの公式メールレターで行いますので、興味のある方はぜひメールレターに登録してくださいね。
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これが”わたし流”復職のリアルストーリー
ここからは、登壇してくださったMYコンパスラボメンバーの”わたし流”復職ストーリーです。
今回登壇してくださったのは、大沼恵さん、田村聖子さん、松浦友子さんの3名。
それぞれのキャリアストーリーをたっぷりとご紹介します!
◆目指すのは仕事とやりたいことの融合 。モヤモヤから晴れ晴れストーリー
〜大沼恵さん〜
大沼恵さんは、住宅総合メーカーに12年勤めた後にパラレルワーカーに転身。メーカー時代に復職を経験した際、2回のモヤモヤに直面し、試行錯誤しながらそれを乗り越えました。
<2回のモヤモヤ>
大沼さんのモヤモヤ1回目は復職直後。時短での復職で「時短でももっと仕事できるのに!」という悔しさで、車の中で泣きながら帰ったこともあるのだとか。
2回目のモヤモヤは復職してから1年ほど経った頃で、「もっと何かできるのでは?」という気持ちを抱えながらのワーママ生活だったそうです。
<きっかけは手帳>
大沼さんがモヤモヤを乗り越えるきっかけになったのは、手帳でした。
手帳の表紙の裏に「輝く自分を見つける」「地域に何かしたい」と書いてみたところ、地域で関わる人たちとの融合に思いを巡らせることにワクワクする自分に気がついたそうです。
「地域」を自分のテーマとして行動することで、大沼さんの人生はどんどん加速します。
<目指したのは仕事とやりたいことの融合>
大沼さんがはじめにトライしたのは、自分のやりたいことを口に出すこと。総合住宅メーカーに勤めていた大沼さんは、「分譲地のコミュニティ形成ができないか?」と考え、それを同僚に話してみたそうです。
良い反応は得られなかったそうですが、これをきっかけに、大沼さんは「仕事とやりたいことの融合」を目指し始めます。
それまでは「仕事」と「やりたいこと」を分けて考えていたという大沼さんでしたが、もともと仕事好き。
いろいろな人と話す中で「自分の悩みはなんて小さいんだろう」と気づき、仕事とやりたいことを融合させれば良いのだと、思えるようになったそうです。
<変わったのは物事の捉え方>
自分に素直になれた大沼さんに訪れた変化の中でも特に大きかったのは、物事の捉え方に対する変化。
以前は自分のやりたいこともわからず、他人にどう見られているのかをすごく気にしていたという大沼さんですが、今では周りの目を気にせずに自分のやりたいことをできるようになったそうです。
そんな自分のキャリアストーリーを語る大沼さんの顔は、まさに「晴れ晴れ」としていました。
<モヤモヤしている人へのメッセージ>
「ひとつひとつの心地よい選択が未来を創っていく、ということです。人と比べずに自分の声に素直になってくださいと、過去の自分にも伝えてあげたいです。」
◆3回の復職。ワンオペ育児と昇進を乗り越えて得たもの。
〜田村聖子さん〜
オンライン登壇してくださった田村聖子さんは、医療品の開発に関わって14年。3姉妹の母親で3度の復職を経験していますが、毎回違う発見や気持ちの変化があったそうです。
<しんどかったのはワンオペ育児>
田村さんの初めての復職はフルタイム。定時で帰れて出張のあるお仕事でしたが、しっかりと準備をしていたおかげで生活は比較的落ち着いていたのだとか。
しかし、しんどかったのは平日と土曜日のワンオペ育児。余裕がなくて「こなす」感じの日々に、モヤモヤしていたそうです。
<時短で昇進しても…>
そんな状況から、2回目は時短で復職すると決めていた田村さん。
2回目の復職後は、時短ながら仕事ぶりも評価され、なんと昇進も果たしています。
「時短で昇進」と聞くと良いロールモデルだというイメージがありますが、実際は1回目の復職時と同様に、こなしていくだけの日々にしんどさを感じていたのだとか。
<3人産むと決めていた>
田村さんはそれでも、3回目の復職に不安はなかったと言います。その理由は「子供を3人産むと決めていたから」。
3人産むと決めてアンテナを立てていると、実際に楽しそうに3人育てている人のことを知ることができ、気持ち的にはしんどさを感じる事はなかったそうです。
<違ったのは余裕>
3回目の復職でそれまでと違ったのは、今後のキャリアを考える余裕ができたこと。
子どもが増えたのに余裕ができた秘訣は、「準備できることは準備して、あとはやってみてから考えよう」という捉え方だと話してくださいました。
子どもが3人になることで大変になる部分はある程度わかっていたので、やり方を考えたら解決できると思ってトライしたのだとか。「まずはやってみよう」がスタートだったそうです。
<2人目3人目を迷っている方へメッセージ>
「ひとつは、ネガティブに感じることには蓋をしないことが大切だと思っています。あとは、トライアンドエラーをする中で、”自分がどうしたいのか”というところと、それを周りに伝えることが大事だと思います。伝えないと伝わらないというのは、それまでの復職で感じていましたので。言っているつもりで伝わらないと感じていることも多かったので、そこは意識するのが大事だと伝えたいです。」
◆「息子に仕事で胸をはれる自分」への挑戦。
〜松浦友子さん〜
松浦友子さんは、総合物流業に14年勤務していて、人事系のお仕事にずっと従事されています。2017年4月に復職し、2歳児の子育て中です。
<仕事に胸を張れないことがモヤモヤ>
松浦さんは、時間制約があることで思うように仕事ができないとか、仕事・育児・家事に忙殺されてしまう…といった、一般的に言われているような不安はなかったと言います。
しかし復職して半年、「自分の仕事に胸を張れていない」と気づき、モヤモヤしたのだとか。
関東地区の支店でワーママ第一号だったという松浦さん。仕事に邁進するある日、保育園に通って精一杯生きている息子さんを見た松浦さんは、「果たして私は全力で仕事に打ち込んでいるのか?」と自分に問いかけます。
そして、自信を持って「YES」と答えられない自分に気づいたそうです。
<原因は自分の状態>
モヤモヤの原因を探ってみた松浦さんは、その原因は仕事の内容ではなくて、人間関係かもしれないと気づきます。
松浦さんにとって「全力で仕事に取り組む」というのは、「仕事で何をするか」ではなく「自分がどんな状態か」ということ。産休後に仕事の担当が変わり、苦手な人との接点が増えたことがストレスになって、モヤモヤしてしまったそうです。
<解決策は自分への集中>
そんな松浦さんがモヤモヤを乗り越えるためにやったのは、自分にできることに集中して取り組むこと。
当時、MYコンパスアカデミーを受講中だった松浦さんは、ワークを通じて「年齢や経験が上の人に、私なんかが意見してはいけない」とか「こんなことを言ったら評価が下がる」と思い込んでいる自分に気づき、わからないことは聞いたり、思ったことは提案するようにしたそうです。
<味方や応援団の存在>
松浦さんの背中を押してくれたのは、MYコンパスアカデミーの同期であり、また職場で味方になってくれた上司の存在でした。
実際に目上の方に提案してみると、想像していたような怖い反応はなく、「意外といけるじゃん!」と思ったそうです。
味方や応援団を増やしながら、モヤモヤを乗り越えていった松浦さん。今はご主人やMYコンパスカレッジが、味方であり応援団だと語ってくださいました。
<4月に復職を控えている方に向けてのメッセージ>
「ひとつめは、時間に制約があることに対して遠慮しないでほしいです。復職はビジネスパーソンとして、ものすごく良いチャンス。遠慮せず、今までのスキルや経験を生かして、思い切りやってほしいです。ふたつめは、”復職を選んだのは他でもない自分だ”と受け入れることだと思います。その上で、やってみてうまくいかなかったら改善する、の繰り返しなのかなと思ってます。頑張っていくと苦しい時もあるので、そんな時はありのままの自分をさらけ出せる場所や人がすごく重要だと思っています。」
参加者のご感想
今回は「復職」という身近なテーマだったこともあり、参加者の方からたくさんのご感想が届きました。
抜粋してご紹介しますので、ぜひご自身の生活やキャリアに照らし合わせてみてください。
・夫との家事育児分担は、やっぱりコミュニケーションが一番大切ですね。うまくいっている分担も、状況が変わればバランスも変わったりするので、常にしっかりコミュケーションを取っていくのが大事だな〜と思いました。
・大沼さんのお話、プライベート(やりたいこと)と仕事を繋げるという考えが素敵だなと思いました!自分の人生における仕事の位置づけを考えさせられました。
・みんなそれぞれ全然内容が異なってて、おもしろすぎました!MYコンパスの方々は、自分のやりたいこと探しのやそれを達成するための行動力が高いなーと思いました。
お知らせ
4月のMYコンパスカレッジ定例会は、「大企業10年からの転身〜リアルなキャリアストーリー」をテーマに、一般公開で開催する予定です!
定例会の詳細は決まり次第お知らせしますので、気になる方は岩橋ひかり公式メールレター 【MYコンパスレター】にご登録をお願いいたします。
>>https://mycompass.co.jp/mail-mag/(お名前とメールアドレスだけでご登録いただけます)
また、過去の定例会レポートはこちらにまとめてあります。あわせてご覧ください。
>>https://mycompass-college.themedia.jp/
(テキスト・編集:八代宜子)
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